最近、庭仕事が楽しくなり、植物たちと毎日対話しながら日々を暮らしています。
植物達を愛して世話をした時の彼らの素直な愛情の返し方は、『こんなふうに育ったよ、こんな風に咲いたよ』と、
とてもシンプルで愛しく、日々の疲れを
癒してくれる大事なひとときになっています。
日々付き合っていると、植物達も日々色々な病気にやられたり、虫に葉っぱを食べられたりと
生き残るために毎日必死に生きているのだなあということが伝わってきて、どうしたら植物の免疫力をあげたらいいのかと考えることが増えました。
結論は、やはり土。水はけがよくどこまでも根っこを伸ばすことができる土と、
そして土壌にたくさんの植物を育てるための良い菌を育てていくことではないかと思うようになりました。
これって本当に、子どもたちの腸内細菌を育てて、豊かな腸でいてほしいということと一緒だなと思います。
マスクを外す時期が来て、本当に寄せ鍋状態で
多種多様な感染症が今、子どもたちに訪れています。
以前はコロナウィルスだけが流行している時期もあり、その時はこのウィルスの優位性を思い知らされたものですが、今は、コロナウィルスも弱毒化し、様々なウィルスと同列で流行するようになりました。
『先生、なんでうちの子はこんなに弱くなったんですか?毎週毎週先生と会っている気がする、、、。もう疲れました。』
泣きながらお母さんたちが最近こんなことを呟きます。
『本当に疲れましたね、もうこんなに熱ばかり出して、、でもね、必ず終わります。
今までずっと3年間ほど、子どもたちは時代の影響で綺麗な環境に置かれてきたんです。
人と人が集団生活をする中で、
だんだんと逞しくなっていくべき免疫力というギフトをもらわずに来てしまっただけなんです。
今、こんなに苦しいけれど、それを身につけているところなんです。
そのうち私とも、そんなに会わなくなりますからね。』
時代のせいで起こってしまった子どもたちのマイナス3歳の免疫力をこれから育てていくと思えば、未曾有のヘルパンギーナの流行も、これから来るであろうインフルエンザの流行も、一緒に乗り越えていけるかな、、、。
どうやってこどもたちの免疫力をつけていけるか、日々悩みながら診療していますが、
健やかに育つ植物たちの姿や、元気になって笑顔を返してくれる子どもたちがきっとたくさんヒントをくれるはず。
失った3年分の免疫力を1年で取り戻すことはできないけれど、少しずつ。
弱くなっているんじゃない、これからしなやかに強くなるだけ。そう思って待ちましょう。
Comments