このたび、きの小児科医院は現在の駐車場地に移転することとなりました。
感染症のこどもたちのための部屋を5つ、それから、予防接種や内科の患者さんのための部屋を3つ。
ここに来られる方に最大限こたえていけるように、今までの反省を生かして、よく考えて設計しました。
肺炎をいち早く診断するために、レントゲン室を作ります。
また、空気も設計することにしました。
いくら空気清浄機をまわしても、室内の空気を回しているだけでは意味がありません。
換気設備と空気清浄機能を兼ね備えた換気システムを構築します。
災害が多いこの時代、非常用電源についてもよく考えました。
この6年間たくさんの患者さんとむきあい、沢山のことを学びました。
開業して一番よかったことは、完璧な答えなんてどこを探しても存在しない、ということを心から理解したことかもしれません。
一緒に苦しんだり、悩んだりすることでしか見えない景色があることを知りました。
そうやって患者さんとともに見る景色は、美しかったり悲しかったり、さまざまな色に満ちています。
そのどれもが尊いと思えることが何よりもの私の幸せです。
そして、このように移転して、もう一度、反省を生かしながら再スタートを切れる地点に立てるまでの道のりは、決して私一人で歩いたわけではありません。
これから建設する医院との縁も、心から、きの小児科医院を愛し、こどもたちや患者さんのためにと願った、表には立たないながら尽力してくださった、たくさんの方たちとの出会いが支えてくださり、結ばれたものだと思っています。
地域の方々の健康と安心のために、日々これからも研鑽を重ね、努力して行きたいと思っています。
皆様、新しい医院を楽しみに待っていてください。
来年8月頃完成予定です。
工事中はいろいろとご不便をおかけすると思いますが、何卒ご容赦いただき、ご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
