天雲
寄木細工

oriental harbs

漢方内科

再生紙

東洋医学は数千年前より人間を自然とのかかわりの中でとらえ、観察してきました。月と太陽が陰と陽をあらわすように、人間の身体にも自然界と同じ陰陽の法則があると考えたのです。そして陰陽の調和こそが東洋医学の目指すところです。樹木が日の光にむかって葉を伸ばし、上へと向かう力と、地中に深く根ざしていこうとうする力。この二つの力が調和している姿が自然のありのままの姿です。

一方西洋医学は、原因追及の医学です。いろいろな検査、診断機器によって病因を明らかにして病名をつけ、病因を解決する適切な薬を処方します。当院では、的確な西洋医学的診断を行うとともに、病名治療でとりこぼしてしまった、具体的な患者さんの病態を東洋医学の目でもう一度とらえなおして、証を決定し、よりきめ細かい治療をおこないます。

漢方薬が効く理由

ふつうの風邪薬は、咳の時はこの薬、鼻水ならこれ、という風に、どんなかぜのひきかたでも一定の出し方しかできません。でもかぜって、鼻かぜも、おなかのかぜも含めて、その時その時の状態が千差万別に違うものだと思いませんか?

たとえば、熱の出し方ひとつにしても、最初からすごく熱くて熱くてたまらない場合。最初は寒くて寒くて仕方のない場合。この2つの状態の違いを無視して、「念のため解熱剤だけ出しておきますね」とはとてもいえません。

漢方薬は、何千年も人間に使われてきた歴史から、このような千差万別の状態に、しっかり対応できるのです。もし、最初からすごく熱ければ体の中をさますように、最初は寒気からはじまったら寒気が熱に変わり、汗に変わるのを助けるように。咳に関しても、単に「せきどめ出しておきますね」ではなく、かわいた咳なのか、湿った咳なのか、痰はでるのか、でないのか。夜に多いのか、昼間に多いのか。そういったことで、出す薬が全部違うのです。

鼻水でも、しかりです。かぜのときにこそ、是非漢方薬で治しましょうね。

こどもが漢方薬を飲む時

当院ではお子様が初めて飲まれる場合は必ず試飲してもらっています。そのままお湯にとかしてすーっと飲めることも多いです。慣れてくると自分から要求する子もいます。確かに苦い薬もありますが、漢方薬でも甘くて美味しいものも多くあります。どうしても感触がいやな場合はゼリーで包むコツを指導し、スルッと飲んでもらえるように務めています。

風邪をひきやすい、皮膚が弱い、中耳炎になりやすい、扁桃腺炎が繰り返される…免疫力が弱ったときや体が疲れてしまった時に、体を下支えしてくれる処方がいくつか存在します。開業してからというもの、患者さんの方が、『これを飲むと元気になるのでまた処方してください』と、教えてくれた学んだことも数多くあります。なるべく熱を出すことが少なくなり、身体が消耗しないように生きていくことで、少しずつ丈夫になっていくことを助けていきたいと思っています。

漢方薬で丈夫な体に

エキス剤は現代人の生活に合わせて、もともとあった効果効能の高い古典の処方を煎じ薬で作り、それを加工してエキスとしたものです。エキス剤とは、オーダーメイドではなくサイズやデザインがさまざまにある既製服と一緒であると言えます。既製服は、たくさんの人が容易に手に取ることができ、またその中から、その人にあうものを選ぶことができます。この人がこんな服をきたら似合うだろうな、という様な見立てでエキス剤を処方することを心がけています。

エキス剤とは

煎じ薬のいいところ

煎じ薬は、生薬をそれぞれの患者さんの状態に合わせて数種類選び、処方します。エキス剤と異なり、患者さんの状態や季節の変化に対応して、足したり引いたりしながら細やかな処方ができます。また、生薬そのものを煎じていただくので、同じ方剤でもエキス剤より効果が高いことが多いように感じます。またエキス剤では対応できない疾患にも、様々な生薬の組み合わせで対応することができます。