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小児科
天雲
寄木細工

treatments for children

小児科

再生紙

小児科医として、長い間こどもたちを見てきて、1番に思うこと。それは、私の方がこどもたちに支えられているということです。保育園に行っているこどもは特に、赤ちゃんのうちは本当にみんなよく風邪をひきます。これでもかというほどに。お母さんが泣くほどに。

しかし、時が経つにつれて、たくさんの風邪をひくうちに、抗体という贈り物をたくさん身につけて、鼻水さえ出さないたくましい子になります。最初、看病しているのか保育園に通わせているのか、わからないほど風邪をひいている時には、強くなりますよと言っても、お母さんたちにはあまり信じてもらえませんが、何年もして強くなりましたね、と言うとどのお母さんも嬉しそうに笑います。こどもたちのたくましさ、成長していく姿、よく笑う顔。小児科医はそれらに支えられて生きていると言っても過言ではありません。

これからもたくさんのこどもたちの苦しい顔を見ることがあるでしょう。でも、必ず明日には笑ってくれると信じて、毎日治療をしていきたいと思っています。

こどものかぜ

こどもはよくかぜをひきます。生後6ヶ月まではお母さんからのプレゼントである胎盤からの免疫にまもられていますが、その後は自分のからだを自分自身で守らなければなりません。かぜを一回ひくと、何らかのウィルスに対する免疫をひとつ獲得するのです。

そのような意味ではかぜは強くなるための関門のようなものです。ちいさいこどものからだは、かぜのときにせいいっぱい戦っています。それを邪魔せず、助ける治療をこころがけています。

こどもの耳・鼻・のど

こどもはからだもちいさいですが、耳も鼻ものどもちいさいのです。ちいさいから、おとなとくらべて、鼻水がつまりやすかったり、鼻がつまってその結果中耳炎になりやすかったりします。

また、のどに関しては、飲み込む機能、咳で痰を出す能力がまだ十分ではないため、痰や鼻水が流れ込んだりしやすいのです。かぜをひいたときには、中耳炎にならないように、鼻を洗浄したり、吸引すること、家でも簡単に出来る方法の指導などをします。痰を出しやすくする薬・吸入液にも工夫をしています。

こどもの目

目からかぜをひくときもあります。なんだか目がうるんでいるな・・・とおもっていたら鼻水が出てきたり、目やにがひどいときには鼻がつまっていたり。そのときどきにあった処方をこころがけます。片方からしか涙が出ない、視線の合い方がおかしいときなども相談してください。

こどもの成長・発達

他の子とくらべて成長や発達が遅れているかも・・・おかあさんなら誰しもなんらかの場面で思うことです。気になることは相談してください。

季節の移り変わりとともに植物が花を咲かせたり実をつけたりするように、時期をまてば解決することは多いと思います。それでも細かいことが気になるのが母の常です。一緒に考えて解決していきましょう。

こどもの食事

「この子、食べないんです・・・離乳食を一生懸命作っているのに、どうしてでしょう?」そんな質問をよくうけます。

その子が大きくなったとき、『あの時、ぼくは離乳食じゃなくって、みんなとおんなじものを食べたかったんだよ』と言ったりするのです。『離乳食』ではなく大人からの『取り分け食』を基本にしましょう。頑張りすぎず、こどもとの食事を楽しみましょう。

赤ちゃんのこと

生まれたての赤ちゃんのなんと繊細でかわいいこと・・・でも小さいから少しの事でもすぐに心配になります。赤ちゃんはおしゃべりをしません。だから、症状をみる時は赤ちゃんのからだごと、その子が何を訴えているのかを見るようにしています。

母乳の飲み方がおかしい、寝てばかりいる、赤ちゃんなのにかぜをひいた、便が下痢のような気がする、などいろいろな悩みがありますが、赤ちゃんにとって一番ここちのいい解決法を考えましょう。

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