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こどもの便秘〜痛い思いからの解放が治すコツ〜


 小さなこどもたちが、うんちが出なくてしんどいとよく外来に来ます。便秘というのはあなどれないものです。

一番印象的な外来での出来事は、『おしっこがもう24時間出ていない』という訴えでこられた5歳の女の子でした。便が膀胱と尿道を圧迫していたため、おしっこが出なくなっていたのです。浣腸を試みましたが、全く反応せず。


摘便をしたところ、赤ちゃんの頭くらいの便が出てきました。出てきた瞬間、おしっこがたくさん出て、安心したのを覚えています。


こどもは、大人よりも訴えが少ないため、便秘で食欲がなくなっても、おしっこが出にくくなっていても気が付きにくいものです。

こどもの便秘を見ていて、一番大事だなと思うのは『うんちをしても痛くない』状態に持っていくことだと思います。便秘になってしまうと便は固くて大きくなってしまうため、肛門を通るときもとても痛くなってしまいます。その痛い便が出てくるのが嫌だ!と泣いている子をよく見かけます。

どうしようも無くなったら、外来で浣腸をしますが、それもこどもにとって、とても嫌な経験になってしまいますので、最終手段です。


固くて大きい便にしないためには、便の性状をよく見てあげて固そうになってきたら、便秘用の座薬を入れて出してあげたり、便を柔らかくする作用のある薬剤を使ったりして、なるべく痛くない状態で出たことをこどもも親も笑顔で喜べるような関係づくりが大事です。


今は、便秘薬でもきついお腹が痛くなるものだけではなく、水分を保持してくれながら腸の中を綺麗にしてくれるお薬なども処方することができるようになっているので、こどもの好みに合わせて便秘薬も選びます。

 うんちのことで嫌な思いをしなくなっていくと、勝手によくなることも多いので、まずは便秘をトラウマにせずに、楽しくトイレトレーニングにつなげていくことができるようにしていきましょう。

 その子その子でこだわりや性格、どうしていきたいかも違います。

 どれが今一番良い選択肢か、考えていきましょう。


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